熱に強い紙
「熱に強い紙」にできること
熱に強い紙とは、ある一定の温度でも紙が変色しない、強度が劣化しない、燃えない等の性能をもつ紙のこと。紙の主成分のセルロースは、実は300度近い温度でも燃えることのない成分です。さらに耐熱性を高める機能を付与することにより、加熱工程で使用される工程紙の熱変色、熱による強度劣化が起こりにくくなります。熱に強い紙なら、熱による強度劣化や変色の問題を解決することができます。また、難燃性・不燃性を紙に付与することもできます。
こうした機能を付与することによって、熱に関するさまざまな課題を解決することができます。
熱に強くする方法
紙に耐熱性を持たせる方法で一般的なのが以下です。
- 熱変色、熱劣化し難い原材料を使用する。
- 有機または無機のリン酸、含窒素化合物、ハロゲン系、水酸化アルミ等の難燃剤を塗布、含浸、内添して、さらに難燃性・不燃性を付加する。
「熱に強い紙」の使用用途
- 熱がかかる製造工程で使用される工程紙
- 加熱された物品のラベル
- 建装材用紙や、展示会場等で使用される紙
- 車、電車等に使用される紙