「Frantz」のパッケージに採用された「TANT」──色はブランドの言語になる

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特種東海製紙株式会社

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採用事例紹介
神戸発スイーツブランド「Frantz」。
“フランツレッド”の世界観を支える貼箱と「TANT」


神戸を代表する洋菓子ブランド「Frantz」。 港町を象徴するイカリマークと、印象的な赤×黒のパッケージは、神戸の旅の記憶とともに贈る体験を彩ります。

貼箱には弊社のファンシーペーパー「TANT」を使用して頂いております。ブランドカラーに寄り添う色の展開、質感・陰影表現――紙の特性が、ブランドの世界観をより鮮明に伝えています。

本記事では、Frantzの歩みとお菓子づくりのこだわり、パッケージデザインの想い、そしてTANTを採用していただいた理由や「Frantz」ブランディングに欠かせない“色”について伺いました。

  1. 「Frantz」の歩みとお菓子づくり
  2. パッケージデザインと素材選定
  3. 色へのこだわりとブランディング
  4. 今後の展望
  5. 「Frantz」を象徴する銘菓

今回、フランツ株式会社 マーケティング事業部 新藤様にお話をお伺いいたしました。
赤い貼箱とイカリマークが象徴する世界観は、店舗・EC・SNSといった多様な接点においても一貫して表現されています。
紙という素材が、その“らしさ”をどう支えているのか。パッケージ・紙という視点から「Frantz」のこだわりを探りました。

「Frantz」の歩みとお菓子づくり

神戸の旅の記憶を、赤い箱に詰めて。



——「Frantz」のブランドの歴史についてお伺いさせてください。

新藤様:神戸フランツは2003年、異国情緒漂う街・神戸で誕生しました。
生チョコレートや半熟チーズケーキのインターネット販売からスタートし、神戸発の洋菓子店として歩みを重ねてきました。
現在は神戸に6店舗、新大阪に1店舗の計7店舗を展開。港町を象徴するイカリマークと赤い箱に、神戸の美味しい旅の思い出を詰めてお届けしています。

——お菓子へのこだわりを教えてください。

新藤様:チョコレートを中心に、伝統的なスイーツに新たな「味覚のレイヤー」を重ねることで、ひと口ごとに驚きや発見のあるお菓子作りを大切にしています。
素材そのものの美味しさを最大限に引き出すことを基本に、甘み、食感のバランスを丁寧に設計し、記憶に残る味わいへと昇華させています。
単に美味しいだけでなく、心に残る体験として楽しんでいただけるお菓子を目指しています。


パッケージデザインと素材選定

“身にまとうギフト”という発想。世界観をぶらさない設計へ。


——数多くのお菓子のラインナップがある中で、シンプルながら統一感のあるパッケージが印象的です。デザインのこだわりについてお教えください。

新藤様:デザインは、「神戸ファッション」を重要な軸として設計しています。
貼箱を封緘する蓋とゴム紐は、アパレル商品に付けられるタグをイメージし、お菓子でありながら“身にまとうギフト”のような感覚を表現しました。
シンプルな構成で統一することで、商品点数が増えても世界観がぶれない設計にしています。
また、イカリマークは神戸港を象徴しつつ、神戸ならではのファッション性と食文化を融合させた象徴的なデザイン要素として、ブランドの背景と物語を直感的に伝えています。

——パッケージの素材にTANTを選ばれた理由をお教えください。

新藤様:上質な紙の素材感に加え、多彩なカラーバリエーションの中からフランツレッドに最も近い色を選定できたためです。
また、撮影時に紙が余分な光を吸収し、ライティングによる陰影のハレーションが起きにくく、光と影が美しく際立ちます。
その結果、パッケージが立体的かつ印象的に映り、ブランドの世界観をより鮮明に伝えられると考えています。

 

 


色へのこだわりとブランディング

赤95%、黒5%。色そのものを“ブランドの言語”に。


——「フランツ」と言えば、赤×黒の大胆で目を惹くパッケージも印象的ですが、店舗の内装も赤色を基調とされ、赤色へのこだわりを感じました。色へのこだわりについてお伺いさせてください。

新藤様:「フランツ」という名称は、音の響きやテンポから洗練・高揚感を想起させる言語音として設計し、マーケティングと結びつけたネーミングです。
その世界観を視覚化する色として、神戸が持つ洋菓子・ファッションの街のイメージから「赤」を選びました。情熱や高揚感、記憶への残りやすさを象徴するを95%、重厚感と上質さを与えるを5%配し、神戸港を想起させるイカリマークで港町の歴史やコロニアル文化、建築、食文化を融合。
色そのものをブランドの言語として用い、フランツらしさを直感的に伝えるブランディングを行っています。


今後の展望

街と共に歩み続ける。神戸らしさが記憶に残る存在へ。

——ますます、観光地として注目の高まる神戸。神戸を代表するブランドとして、今後目指されている姿はございますか?

新藤様:神戸は観光都市として大きく進化しています。その中で神戸フランツは、神戸を拠点とするエリアドミナントブランドとして、街と共に歩み続けたいと考えています。
時代の変化を柔軟に取り入れながらも、「ギフトを通して、贈る人も贈られる人も幸せになるように」という想いは変わりません。
神戸を訪れる方の記憶に残り、神戸らしさを感じていただける存在を目指してまいります。

©一般財団法人神戸観光局


「Frantz」を象徴する銘菓

“らしさ”が詰まった二つの定番。神戸土産として愛され続ける理由。

——最後に「フランツ」の代名詞と言えば、、、というお菓子がございましたら、そのこだわりとともにお教えください。

新藤様:フランツの代名詞とも言えるお菓子は、「神戸魔法の壷プリン」と「神戸苺トリュフ」です。神戸魔法の壷プリンは、ふんわりとろける食感と濃厚な味わいが特長で、多くのお客様に長く愛され続けています。
神戸苺トリュフは、フリーズドライ苺の甘酸っぱさとホワイトチョコレートの調和が魅力です。
各商品の詳しいこだわりにつきましては、ぜひ公式ホームページをご覧ください。個人的にも、この二つはフランツらしさが最も詰まったお菓子だと感じています。
今後は、チョコレートと焼菓子を融合させた新たな商品開発にも挑戦してまいります。


——今回のインタビューを通して、Frantz様の赤いパッケージが単なるブランドカラーではなく、神戸という街の記憶や高揚感、そして“贈る体験”そのものを象徴する存在として緻密に設計されていることを知りました。
赤95%、黒5%という配色バランスやイカリマークに込められた意味からも、色がブランドの言語として機能していることが伝わってきます。
「Frantz」を思い浮かべるときに広がるあの「フランツレッド」の表現にTANTをご採用いただいていることを大変光栄に思います。
このたびは貴重なお話をお聞かせくださり、誠にありがとうございました。


 

■取材協力

インタビュー協力・画像提供  フランツ株式会社様 マーケティング事業部 新藤様
 ※別記以外の画像はフランツ株式会社様ご提供


パッケージデザイン情報・印刷加工情報

パッケージの使用紙  TANT 
  四六判70kg N-52(赤)、N-1(黒)、O-61(白)、D-63(緑)
箱の種類  貼箱(パッケージ)
パッケージの印刷・加工  箔押し


―この記事を書いた人
 根木 美佳 特種東海製紙株式会社 特殊紙営業部 特殊印刷用紙課
  ファンシーペーパーを扱う営業部門で、プロモーション・販促活動を担当。
  大学では日本文学(近世・江戸)を専攻し、庶民文化の広がりや実学書の普及における「紙」と「印刷」の役割に強く惹かれる。
  卒業後は音楽・映像業界向けのパッケージ印刷会社で営業を経験し、紙という素材の持つ力と可能性にますます魅せられて現職へ。
  紙の魅力を広く伝えるべく、日々奮闘中。「Mr.B」と「レザック96オリヒメ」と同い年(1996年生)で、推し紙は「岩はだあさぎ
  趣味はお笑い鑑賞とウクレレ。


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